よみがえる太古の文化...古代エジプト美術館展、いわきで24日開幕

 
開幕を前に会場で展示品を準備する関係者

 いわき市立美術館は24日から、同館で「古代エジプト美術館展」を開催する。8月20日まで。市立美術館職員ら関係者は22日、開幕を控えた会場で展示品の搬入や準備に追われた。担当する竹内啓子学芸課長は「神々や国家、死生観、生活の様子と幅広く古代エジプトが学べる内容なので家族連れで見てほしい」と来場を呼びかけた。

 企画展は、東京の「古代エジプト美術館 渋谷」収蔵品を紹介するもので、館外で大規模に公開するのは初めて。ミイラやマスク、木棺、ツタンカーメンの指輪といった遺物をはじめ、当時の生活が分かるつぼや化粧用などの容器、装身具など約200点を公開する。

 会場では、過去100年間に学術的な調査がほぼ行われなかった遺跡メイドゥム(マイドゥーム)・ピラミッドでの最新調査の様子も紹介する。24日午前11時からは「古代エジプト美術館 渋谷」ファウンダー(設立者)の菊川匡(ただし)氏がギャラリートークを行う。

 企画展は、いわき市立美術館と福島民友新聞社、福島中央テレビ、古代エジプト美術館 渋谷の主催。観覧料は一般1200円、高校・高専・大学生600円、小・中学生400円。時間は午前9時半~午後5時、7、8月の金曜日は午後8時まで。月曜日休館だが7月17日は開館し、翌日休館する。8月14日は臨時開館。問い合わせはいわき市立美術館(電話0246・25・1111)へ。