「立春朝搾り」を出荷 磐梯・榮川酒造磐梯蔵が1万1000本

 
立春朝搾りの出荷作業を行う社員たち=4日午前5時30分ごろ

 「立春」の4日早朝に搾った生原酒をその日のうちに予約者に届ける「立春朝搾り」の出荷作業が同日、磐梯町の榮川酒造磐梯蔵で行われた。全国43蔵で展開され、県内では唯一、日本名門酒会福島支部と榮川酒造が共同で取り組み、今回で19回目となる。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同支部の会員と杜氏(とうじ)を除き、同社社員約20人で箱詰めなどの作業に精を出した。無病息災、家内安全、商売繁盛を祈願し、約1万1000本を発送した。

 朝搾りは火入れしない純米吟醸原酒で、磐梯町産酒造好適米「美山錦」を使っている。720ミリリットル入りで1760円。

 同社の宮森優治専務は「今年は例年より香り高く、切れのある味に仕上がった。春らしいすっきりした味わいを楽しんでほしい」と話した。