広野産米の新酒「奥州日之出の松」完成、地酒つくる会がお披露目

 
完成した広野町のコメを使った純米酒「奥州日之出の松」。完成報告会で町民らが味わった

 広野町産の特別栽培米コシヒカリを使った純米酒「奥州日之出の松」の新酒が完成し、町内のイオン広野店や酒販店で販売が始まった。完成報告会が6日、同町のビジネスホテル「ハタゴイン福島広野」で開かれ、参加者が新酒を飲み交わして古里の味を楽しんだ。

 コメの消費拡大と風評払拭、新たな特産品開発を目的に町民有志でつくる「広野町の地酒をつくる会」が2015年度から手がけ、今年で9年目。喜多方市の蔵元「会津錦」が醸造した。

 商品名は町内を流れる浅見川河口にかつてあった名木「日之出の松」にちなむ。

 価格は720ミリリットルが1474円、1・8リットルが3361円(どちらも税込み)。報告会の冒頭、同会の鈴木正範会長は「今年も素晴らしい地酒に仕上がった。風評払拭をはじめ、日之出の松にまつわる伝説を継承するきっかけになることを願う」とあいさつした。