タレント長沢裕さん「健民アプリ」PR いわきで健康長寿フェス

 
「メタボチェックタオル」を手に、ふくしま健民アプリをPRする長沢さん(左)=いわき市・平中央公園

 県民の健康増進を促す初のイベント「ふくしま健康長寿フェスティバル2018inいわき」最終日は4日、いわき市で行われた。健康先進地の有識者を招いたシンポジウムで、県民の健康づくりにつながる取り組みのヒントを探った。県、いわき市、いわき商工会議所の主催。

 ◆禁煙啓発、地域で声掛け

 シンポジウムは市文化センターで開かれ、パネル討論で「2015(平成27)年都道府県別生命表」(厚生労働省)の平均寿命男性1位(本県41位)の滋賀県と女性1位(同43位)の長野県からパネリストを呼び、健康増進について考えた。

 本県からは、大平哲也福島医大健康増進センター副センター長がコーディネーター、サッカーのいわきFCを運営するいわきスポーツクラブの中村健太GMがパネリストで参加した。

 滋賀県の井下英二県衛生科学センター所長は、小中学校での禁煙啓発活動を紹介し「若者に目を向けた活動が将来的な健康増進につながる」と述べた。

 長野県の広田直子県栄養士会長は「『おせっかい』の精神で、地域で声を掛け合って健康問題を意識することが重要」と強調した。同県からは小松裕和JA長野厚生連佐久総合病院副部長も参加した。

 シンポジウムに先立ち、スキー・ノルディック複合元日本代表の荻原次晴さんが、スキーのようにストックを使いながら歩く「ノルディックウオーキング」の健康効果を紹介した。

 いわき市の平中央公園では、県の「ふくしま健民プロジェクト大使」を務めるタレント長沢裕さん(24)=伊達市保原町出身=が、スマートフォン向けアプリ「ふくしま健民アプリ」をPRした。

 長沢さんは、歩数などに応じて特典を受けることができる同アプリの特徴を紹介した後、アプリの新規登録者に腹囲を測れる「メタボチェックタオル」を手渡し、積極的な歩行を呼び掛けた。

 階段を積極的に利用するなどして、歩くことを心掛けているという長沢さんは「歩きをゲーム感覚で楽しめば、気持ちもすっきりして長続きする」と話した。