色素沈着

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 「茶渋」による可能性も

 Q 三歳児です。毎日丁寧に仕上げ磨きをしてあげているのですが、まわりのお子さんと比べると、前歯や奥歯の表面、歯の裏側にポチポチと茶色がかった部分があり、目立つようになってきました。歯ブラシでこすってもとれません。むし歯でしょうか?

 A 永久歯は、やや黄色みがかった色ですが、乳歯は白色から青白色のため、黄色や茶色のシミのような色が表面につくと、かなり目立つ傾向にあります。乳歯の着色の原因として一般的に考えられるのは①食品や飲料物に由来する色素の沈着②お口の中の細菌(特に嫌気性菌とよばれる細菌が原因)が代謝の際に出す産生物の蓄積③むし歯の初期変化のひとつのパターンのいずれかです。

 この中では、食品や飲料物に由来する色素の沈着が最も多いものと考えられ、特にその代表として「茶渋」があげられます。茶渋による着色は、理屈の上では歯磨き剤を使ってやや強めにブラッシングを行えば防ぐことが可能ですが、最近の歯磨き剤は研磨剤を含まないものや研磨効果の低いものが主流になってきており、現実には茶渋を簡単に除去できるとは言いきれません。また、荒い研磨剤を配合した歯磨き剤(一般的に成人用)の使用も、歯を過剰に磨耗させる危険性があり、お勧めできません。

 麦茶やウーロン茶などをよく飲用されるお子さんであれば、茶渋が原因の着色である可能性が高いといえますが、茶色から黒みがかった色調のむし歯である可能性もあるため、一度、歯科医に鑑別してもらう必要があるでしょう。

 単なる色素沈着であれば専門的な歯面清掃を行えば比較的簡単に除去することが可能ですので、お近くの歯科医院において定期的に歯科健診と色素の除去をお受けになればよろしいのではないでしょうか。

(県歯科医師会)