麻酔注射と脳貧血

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 疼痛性ショックの可能性

 Q むし歯の治療の際、麻酔注射後に脳貧血のような状態になったことがあります。しばらく安静にしていたら自然に回復したのですが、それ以来、麻酔が怖くなり、歯科を受診できずにいます。ただ、むし歯も軽い状態ではないので放置したままで大丈夫か心配です。麻酔薬のアレルギーだったのかなとも思いますが、それ以前は歯科で麻酔を打たれても何ともありませんでした。当日、寝不足だったことや、麻酔注射が結構痛かったことは記憶していますが関係あるでしょうか?

 A 医療行為を受けた際、何らかの原因で不快な事柄が生じてしまうと、その後、受診するのが怖くなったりするのは、ありがちなことです。お気持ちはお察しいたします。自然に回復したとはいえ、脳貧血症状を起こされたわけですから、怖いと感じるのは当然でしょう。ただ、むし歯を放置しても問題の解決にはならないのも事実です。

 ご質問の情報から推察しますと、寝不足による体調不良時に、痛みの強い注射を受けたため、疼痛性ショック(神経性ショック)を起こした可能性が高いものと考えられます。これは、アレルギーとはまったく異なったもので、通常の体調の際に痛みの少ない方法で麻酔を受ければ、同じような状態に陥る可能性は低いと思われます。

 麻酔注射は痛いという認識をお持ちの方も少なくないかもしれませんが、最近は、さまざまな工夫により、ほぼ痛みなく行うことが可能になってきています。

 嫌な経験をされたことは、残念なことですが、歯の痛みが強く出てからでは、麻酔自体も効きにくくなりかねませんので、早めに受診されることをお勧めいたします。なお、受診された際には、過去の経験も詳しく説明し、歯科医と十分なコミュニケーションをおとりください。

(県歯科医師会)