かむ目的とは

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 道具と動力、体によい効能

 「かむ」には、咬(か)むや噛(か)むなどの字があるように、いろいろな目的があります。「かむ」とはどういうことでしょうか。かむとは、上下の歯を、それぞれひと固まりとして、かみ合わさる力を分け合ったり、または集中させ、さまざまな目的に調和させる作業です。

 かむためには、磨かれた道具と動力が必要です。道具は、健康な歯並び、入れ歯などの人工物です。脳から、かむための目的である指令が出ると、筋肉、あごの骨、歯ぐきを通じて、歯に動力が生じます。脳と歯の機能が整うことにより、食物をより細かくすり潰(つぶ)す、エネルギーを得る、抵抗力と栄養価を高める、かむ力と回数が増すことで記憶力や運動能力がアップする、表情をつくるなど、かむ目的は多様で、体によい効能をもたらします。

 しかし、管理が不適切で、脳と歯の連携に不備があると、欠損、受け皿の部分が弱い、かむと早期にぶつかり動きがなめらかでない、楽な位置でかめないなどの症状があらわれ、口のあらゆる箇所で、誤作動を引き起こします。さらに、あごの変形やストレスの原因にもなり、歯や口だけでなく、脳にも異常をきたし、健康を害します。

 かむという動作は、人が生きていくうえでの基本的な行為です。日ごろから、かみ合わせをチェックし、改善し、かむ動きをリズムよく働かせましょう。道具としての歯をケアし、いくつかの目的を意識してみると、かむことが楽しくなるかもしれません。(県歯科医師会)