事故・犯罪の警戒強化を 「国道6号」全面開通、交流拡大

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事故・犯罪の警戒強化を 「国道6号」全面開通、交流拡大

福島第1原子力発電所を示す看板が見られる大熊町の国道6号。交通規制の解除以降、多くの自動車が通行する

 原発事故の避難区域の設定で通行が制限されていた国道6号が約3年半ぶりに全ての自動車が通行できるようになって、間もなく1カ月。浜通りを南北に貫く大動脈の回復により「分断」が解消され、人や物の流れが活発化することで復興の後押しになると期待される。一方、住民避難が続く地域を車が多く通るようになったため、治安の悪化や交通事故の多発を懸念する声も根強く、万全の警戒態勢が求められている。

 「双葉−富岡」14キロ、車の規制解除

 政府は、国道6号のうち双葉町--富岡町の約14キロの区間で9月15日、交通規制を解除。地域が南北に分断されていた期間は内陸部の道路へ大きく回り道をしなければならなかったため、運送業や観光関係者は全面開通を歓迎する。

 しかし、住民が今も家を空けたままの周辺地域からは「空き巣などの犯罪が増えるのでは」との心配の声も上がる。沿線の浪江、双葉、大熊、富岡4町は独自に計約200台の防犯カメラを設置する予定で、双葉署も民間のパトロール隊と連携し、巡回の回数を増やすなど防犯対策に力を注ぐ。また、大熊、双葉両町に中間貯蔵施設が建設された場合、汚染土壌などの搬入時に多くの貨物車両が国道6号を通るとみられることから、今後は交通量の一層の増大が予想される。

 12月6日には常磐道山元−浪江インターチェンジ(IC)間のうち未開通区間も開通し、浪江以北が仙台まで直結する予定。人や物の行き来がさらに増加する見通しで、復興への期待が膨らむ半面、防犯や交通安全対策のさらなる強化が求められる。