「立春朝搾り」仕込み始まる 榮川酒造、第一歩の手作業で洗米

 
洗米作業に取り組む関係者ら

 「立春」の2月4日の早朝に搾り、その日のうちに予約者に届ける「立春朝搾り」の酒造りが23日、磐梯町の榮川酒造で始まった。関係者が酒造りの第一歩となる洗米作業に取り組んだ。

 立春朝搾りの販売は、酒蔵や酒販店でつくる日本名門酒会福島支部と同社が春の始まりを新酒で祝い、邪気をはらおうと毎年実施している。

 この日の作業では、同支部会員の加盟酒販店や社員が冨田真理杜氏(とうじ)の指導を受け、精米した同町産の酒米「美山錦」を「半切り」と呼ばれるおけに浸しながら、ざるごとに手作業で洗米した。

 宮森優治取締役は「(立春朝搾りは)華やかで軽快な味と香りが特徴。心を込めて仕込みたい」と話した。

 今回は立春朝搾り(720ミリリットル入り)を1万6000本生産する予定。価格は1本1600円(税別)で、加盟店で予約を受け付けている。