「日本酒の神様」鈴木賢二さん助言 県酒造組合の特別顧問就任

 
有賀会長から委嘱状を受けた鈴木さん(右)

 県酒造組合の特別顧問に就任した元県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター副所長の鈴木賢二さん(60)は8日、福島市で行われた特別顧問の委嘱状交付式に出席し、「流行の変化に気を配り、各蔵の個性を引き出すアドバイスをしたい」と意欲を語った。

 鈴木さんは長年にわたり県内蔵元に酒造りの技術を指導し、全国新酒鑑評会で金賞銘柄数8回連続日本一の偉業を達成している本県の立役者となった。「日本酒の神様」とも呼ばれる。

 県職員を3月末で定年退職し、1日付で組合の特別顧問と県の日本酒アドバイザーに就任。今後は蔵元への巡回指導を増やすほか、県清酒アカデミー職業能力開発校の副校長として次世代を担う杜氏(とうじ)らの育成に注力する。イベント出演などを通じて県産酒の販売拡大にも積極的に取り組む。

 交付式で、組合の有賀義裕会長は「全国新酒鑑評会での9連覇や10連覇の金字塔に向けて指導をお願いしたい」と期待した。