味覚異常

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 口腔内の環境にも起因

 味覚異常はさまざまな原因で起こります。最も代表的なものは亜鉛欠乏症です。亜鉛欠乏症の場合は血液検査で簡単に診断がつき、薬物療法で改善します。そのほかに薬剤の副作用、脳梗塞などの神経障害、放射線治療の副作用などによっても起こります。

 薬剤性の場合には、その基礎疾患によって休薬できないこともあり、対応が難しくなることもあります。神経障害は、他の症状にも注意が必要で、時には鑑別困難なこともあります。

 しかし、多くは精神的な問題や、口腔(こうくう)内の環境に起因しています。

 口腔環境は、食事や会話により、常に変動しており、しかも気になり始めると常に気になりやすい場所です。ほとんどは一時的なものが、精神的な要因で違和感が残ってしまう、いわゆる心因性といわれる状態です。

 味覚は感覚です。感覚はその方だけにしか分からないものなので、こういったことが起こります。普通は心因性であることが分かり、患者さんが、それを受け入れることができれば、症状は消失してしまいます。

 しかし、そのきっかけとなったり、実際に口腔内の味を変えてしまうのが、むし歯や歯周病です。さらには、義歯の汚れによる口腔内のばい菌の増加などが、味覚異常を起こす原因となっていることも少なくありません。これは精神的なものではなく、口腔環境を整えることで改善します。味覚に異常を認めたら、まずは近くの歯科医院に相談してみましょう。

(県歯科医師会)