「口内のがん」観察と触診発見しやすい

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 日本では現在、2人に1人ががんにかかります。がんによる死亡者数は年間30万人を超え、死亡原因の第1位。ただ、診断と治療が進歩して、一部のがんは早期発見と早期治療が可能になってきました。

 皆さんは胃や肺、大腸のがん検診は受けられた経験があると思います。しかし口の中にもがんができるのをご存じでしょうか。口腔(こうくう)がんは、がん全体からみると約1~3%と発症率は低いものの、口腔がんでの死亡率は日本では46%と、全28部位中で10位です。ちなみに米国での死亡率は19%なので、日本はその2倍以上。先進国では唯一、口腔がんでの死亡数が増加しているのが現状です。

 口腔がんは、そのほとんどが肉眼で観察でき、手指で触診できるのが大きな特徴です。消化器疾患に対するCT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像装置)のように、特別な診察器具がなくても発見しやすいがんと言えるでしょう。早期発見ができれば、口腔がん(ステージ1)の5年生存率は約90%で、後遺症もほとんど残りません。ステージが進行すると、手術も長時間で大掛かりになります。また、がんの大きさや転移の程度によっては手術ができない症例もあり、生存率はどんどん低下していきます。

 少しでもおかしいなと思ったら、すぐにかかりつけの歯科医院で口腔がん検診を受診してください。

 (県歯科医師会)