「口腔ケアの継続」 退院後の感染症予防

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 最近は日ごろの生活での口腔(こうくう)ケアの重要性が認識されつつありますが、病院の現場でも手術前や入院中に口腔ケアの導入が急速に進みつつあります。会津若松市の会津医療センターでは今年度から、入院する全ての患者さんに口腔ケアの導入が進められています(会津医療センターニュースレター第19号より)。

 また、東京大大学院医学系研究科の康永秀生教授らの研究グループによると、歯科医師らによる手術前の口腔ケアは、がん手術後患者の術後肺炎発症率や死亡率を減少させることが明らかになりました。

 この口腔ケア、実は退院してからも継続されることが重要なのですが、退院後の口腔ケアはまだまだ十分に浸透しているとは言えないようです。

 退院後の口腔ケアはさまざまな感染症や誤嚥(ごえん)性肺炎を予防し、再入院の可能性を低下させるので、口腔ケアの医療費は掛かっても、結局のところは医療費の削減にもなります。退院後はぜひとも歯科医院に通院して、口腔ケアを継続するようにしましょう。

 さまざまな事情により在宅でのケアを希望する方は地域の歯科医師会に相談してみてください。歯科医師や歯科衛生士の専門的な指導やケアを受けることが可能です。退院後の口腔ケアにより、少しでも入退院を繰り返す方を減らしていきたいものです。

 (県歯科医師会)