「ビスホスホネート製剤」 投与中の口腔衛生しっかり

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 ビスホスホネート製剤は骨粗しょう症の治療薬として極めて有用であり、骨折を予防することによって寿命の延長にまで関わってくる優れた薬剤です。その一方で、薬剤の使用による「顎骨(がくこつ)壊死(えし)」が問題となっています。以前は顎骨壊死の原因が抜歯などの歯科治療と言われていましたが現在は否定的で、もともと存在していたむし歯や歯周病などによる歯性感染(歯の周囲の細菌性の炎症)が原因とされています。ビスホスホネート製剤を使用する場合は、使用前に歯科治療を終了させ、投与中は定期的な口腔(こうくう)衛生管理が重要になります。

 また、歯科治療時にビスホスホネート製剤を止めた方がいいのかといった疑問をよく聞きます。現在は、治療(特に抜歯時)前後にしっかりした口腔管理ができていれば、休薬はしなくともよいとされています。ただ、そのことに関する医学的な根拠は、現時点で十分ではありません。状況により休薬が有効な場合もありますので、担当医とよく相談してください。

 薬を止めた場合の再開は、おおむね3カ月とされていますが、これも明確な根拠はなく、抜歯した部位を粘膜が被覆すれば再開は可能でしょう。ただし骨のでき方にもよります。ビスホスホネート製剤を使用する予定の方、使用している方は歯科医院を受診し、口腔衛生管理をしっかりと行いましょう。

 (県歯科医師会)