福島選挙区、接戦のまま最終盤へ 残り3日間の戦いに『明暗』

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 現職の2候補が1議席を争う参院選福島選挙区(改選数1)は「自公与党」対「野党共闘」が激しく競り合う展開が続き、予断を許さない。陣営からは「こんな戦いは初めて」との声も漏れる。総力を結集した戦いは最終盤に突入、残り3日間の戦いが明暗を分けそうだ。

 「このまま止まらず前に突き進むだけだ。必ず勝利する」。岩城光英の陣営幹部は、力を込める。自民、公明両党の支持層や友好団体の支持固めを徹底した上で、無党派層への浸透にも躍起だ。6日、岩城は福島市の数十カ所で遊説、大票田に眠る浮動票の掘り起こしに余念がない。選対幹部は「1票ずつ確実に上積みする」とし、今後も都市部での遊説を計画する。

 安倍晋三ら閣僚級を続々と本県入りさせてきた自民党本部も「現職法相を落選させるわけにはいかない」と攻めの姿勢を崩さない。7日には安倍を再び本県入りさせ、8日には官房長官菅義偉、最終日には小泉進次郎を投入、一気に勝負をかける。「政権に必要な人材だ」と強調し無党派層に訴える戦術で、陣営は「党本部も本気だ。負けるわけにはいかない」と話す。

 「安倍政権との戦いに必ず勝つ」。最終日まで大物投入を続ける与党陣営の攻勢に、増子輝彦の陣営幹部は勝利への執念をにじませる。増子は6日、民進党代表代行蓮舫の加勢を受け、激戦の衆院福島4区を遊説、浮動票の獲得を狙った。

 さらに陣営は、最新の情勢分析で相手候補が迫る3区を重点化。3区を地盤とする県連代表の玄葉光一郎は7日に予定していた他県への応援を取りやめ、増子と衆院議員の辻元清美と共に遊説し、同日3区に入る予定の安倍をけん制する。

 共産、社民両党との野党共闘では、自民などの「改憲勢力」が改憲発議に必要な全議席の3分の2に届く見通しが強まったことを受け、これまでの安全保障関連法の廃止から、さらに踏み込んで憲法9条の改正阻止を対立軸に掲げ、護憲勢力の結集を強く訴える。

 矢内筆勝は浮動票の取り込みを狙い、放射線量の安全性を正しく発信する政策を強調。動画配信サイトに遊説の動画をアップし、若者世代への浸透を狙う。(文中敬称略)