津波被害の県道、内陸に整備 22日開通、南相馬・原町海老相馬線

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
県道原町海老相馬線の南海老・蒲庭工区

 東日本大震災の津波被害を受け、県が再整備を進めている県道原町海老相馬線のうち南相馬市鹿島区の南海老・蒲庭工区(延長約2キロ)が22日午後5時に開通する。県が発表した。

 同路線は相馬市と南相馬市の海沿いを結ぶ。県が2015(平成27)年度に実施した調査によると、平均交通量は1日2100台。

 県は12年度から、津波で被災した現在の道路より約500メートル内陸のルートにバイパスを整備している。

 幅員は10メートルで片側1車線。津波被害を抑えるため、盛り土で2~5メートルの高さにかさ上げした。

 同路線は県の津波被災地復旧・復興事業に位置付けられている。事業完了は昨年度末現在、21カ所のうち67%に当たる14カ所。