立地補助金...光と影 泉崎進出の企業、受注激減で事業停止

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今年1月に事業停止したタイテックソリューションズ福島工場

 企業誘致の促進や県内企業の流出防止を目的とする県の「ふくしま産業復興企業立地補助金」を受け、2013(平成25)年に泉崎村に進出した各種製造装置の開発、製造、販売のタイテックソリューションズ(大沢淳社長)は今年1月、事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。県によると、同補助金を活用した企業の事業停止は初めて。

 信用調査会社の東京商工リサーチ郡山支店などによると、同社は10年に東京で設立。12年に同補助金約4億円を受け、13年5月に泉崎村に移転、同年11月から工場の操業を開始した。工場完成前の13年4月期に2億6000万円だった売上高は、15年4月期は5億4000万円まで拡大した。

 しかし多額の設備投資負担などから収益は低調に推移し、資金繰りは逼迫(ひっぱく)していた。また、量産化を目指して同村に工場を建設したものの、最近になり受注が激減していた。

 県によると、これまで同補助金の指定を受けたのは446件で、事業停止した例はほかにないという。県は新年度以降も補助金を継続する方向で国と調整している。

 県の担当者は「これまでも必要な審査はしており、審査基準の見直しは考えていない」としている。

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