【福島県民へメッセージ】山崎直子さん、田部井淳子さん

 
山崎直子さん

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故から丸5年の節目を前に、復興支援で県民と絆を強めてきた各界の著名人たちが応援メッセージを寄せた。復興道半ばにある県民に寄り添い、元気づけようとする全国からのエールを背に復旧、復興に向かって一歩一歩、着実に進んでいきたい。(メッセージは原文のまま)

 宇宙飛行士・山崎直子さん(ふたばの教育復興応援団)

 忘れないでいてくれることが大切なのです、と仰(おっしゃ)った双葉郡の教育長の思い、この未曽有の東日本大震災から学び「ふくしまからはじめよう。」と取り組んでいる福島県教育長をはじめ県の皆さんの思いに共感し、福島県教育復興大使、ふたばの教育復興応援団を仰せつかっています。

 昨年、ふたば未来学園での宇宙の授業を通じて、生徒さんの想(おも)いに触れ、また福島第1原子力発電所で懸命に廃炉作業に取り組んでいる方々とお会いし、いろいろ教えていただきました。これからも皆さんの取り組みを応援しています。

 登山家・田部井淳子さん

 避難生活をされている方達とのハイキングも60回目になりました。新雪の森の美しさ、山笑う新緑の風景、樹齢1000年を超す三春の満開の滝桜や全山紅葉の山々に毎月お誘いするなかで、「いいね、すごいね。また歩きたいよ」の言葉が多く聞かれるようになり、私達も力をいただいています。

 「東北の高校生を日本一の富士山へ」プロジェクトは今夏も行います。一歩一歩苦しかった、でも前へ、前へ進めば頂上に着けることがわかった。あきらめないこと、前進することが目標達成につながるのだ、という高校生の力強い文章が次の福島の力になると信じています。