教育×新聞活用探る 「深い学び」へアイデア、NIE全国大会閉幕

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公開授業の学級討論会でチームの意見を取りまとめる子どもたち=名古屋市

 第22回NIE(教育に新聞を)全国大会は最終日の4日、名古屋市で公開授業や実践発表、分科会などが開かれた。県内のNIE実践指定校の教員らは、新学習指導要領や主権者教育への対応など最新の取り組み事例の発表を見て、求められる教育の方向性と新聞の活用について探った。

 今大会で最も注目度が高かったのが「主体的で対話的な深い学び」。今春の学習指導要領改定で一層求められた「アクティブ・ラーニング」の視点で、各分科会とも新聞活用による「深い学び」にどう取り組むかのアイデアがちりばめられた。

 愛知県一宮市の神山小6年生は「NIEで広がる言葉の力―学級討論会をしよう」と題して討論会を披露。「自動車の運転は自動運転にすべきである」をテーマに肯定側、否定側に分かれ、多くの新聞記事を主張の根拠に示しながら活発な議論を繰り広げた。

 担当教諭によると、感想を述べるのにも「すごい」としか言えない語彙(ごい)の少ない子どもたちが、新聞記事検索で根拠を探すうちに自ら考え、深く掘り下げる学習習慣が身に付くなどの効果が出ているという。

 新要領に関する特別分科会では、子どもたちが想像もつかない未来に生き抜く力を身に付ける教育が求められ、そのためには子どもたちを社会とつなげて社会を学ばせることが重要であり、新聞活用が最適だとの指摘が相次いだ。一方、教育現場からは「子どもは新聞を欲しており、読みやすい新聞を作ってほしい」という要望が出された。

 NIEアドバイザーの高橋泰史桜の聖母学院中・高教頭は「投書を使って発信力を磨く公開授業も見たが、新聞記事を根拠として利用し主張を明確にする手法が目を引いた。授業に生かしてみたい」と語った。