イノシシ処分負担軽減へ 福島県が10月にも実証事業

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 福島県は10月にも、捕獲したイノシシを焼却処分する際の負担軽減を図るため、二本松市や猟友会、民間事業者と連携した実証事業を行う。

 猟友会など捕獲者の負担となっているイノシシの解体、運搬作業を民間事業者に委託できるか可能性を探るため、運搬にかかる経費や時間、費用対効果などを検証する。

 実証事業では、捕獲されたイノシシ約200頭を実際に解体、運搬して検証する。他の市町村がイノシシの解体、運搬作業を民間事業者に委託する際の参考になるよう、検証内容を取りまとめ、年内をめどに市町村に提供する。

 東京電力福島第1原発事故後、県や市町村は急増したイノシシによる農業被害や人的被害の防止に向け、捕獲対策を強化。一方、一般の焼却施設でイノシシを焼却する場合、ほとんどの市町村では事前解体が必要で、解体や運搬作業が捕獲者の負担となっている。