犠牲者悼み復興願う 大熊の児童「会津に感謝」、若松で3.11追悼行事

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復興に向けたメッセージを読み上げる山下さん

 会津若松市の神明通り特設会場で11日に開かれた県会津地方振興局の3・11追悼復興行事「ふくしま復興への想(おも)いを込めて2018from会津」。時折小雨が落ち、肌寒さが残る中での開催となったが、集まった人は震災犠牲者を悼み、復興への願いや支援に対する感謝の気持ちを共有した。

 ミスワールドジャパン2017日本代表の山下晴加さんは「未来のために、この地の魅力を発信することが使命と感じている」と追悼の言葉を述べた。

 大熊町の熊町・大野小と大熊中の児童、生徒は「会津の人たちに優しく受け入れてもらいました」と感謝の気持ちを表現した。

 山下さん、児童、生徒と会津出身・ゆかりのアーティストが「花は咲く」の合唱を披露し、若松四中合唱部や男声合唱サークルの美しいハーモニーも集まった人々の心を癒やした。

 アーティストによる「小さな音楽会~復興メッセージを歌にかえて」にはCaryaさん、永峯恵さん、會凛鶴、琵奈子さん、越尾さくらさんが出演した。

 キャンドルナイトでは約2千個のキャンドルが輝き、東北電力会津若松支社も協力した。キャンドルホルダーには「明るいふるさとをつくろう」「未来に向かって花を咲かそう」などのメッセージが書き込まれ、希望の光として輝いた。会場には自由市「十楽」を再現した「會津十楽」の出店も並び、豚汁の振る舞いとともに人気を集めた。