寒い冬だからこそ「冷え」対策を!

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 みなさんの笑顔と元気をサポートする「健康ジャーナル」。マブチ メディカル クリニック(東京・港区)の馬渕知子先生の「福島の食」でカラダを元気に美しく!!シリーズです。
寒い冬だからこそ「冷え」対策を!
医師 馬渕 知子先生
東京医科大学医学部医学科卒業後、同医科大学病院皮膚科学講座に所属しながら同病院に勤務。その後、東京都港区にマブチメディカルクリニックを開設、現在に至る(院長)。内科学・皮膚科学が専門だが、あらゆる科と提携を結び、多面的に人間の体を総合的にサポートする医療を推進している。2012~15年「会津エンジン」講師。テレビ出演、著書も多数。
 
 

 1月に引き続き、2月も1年間を通しての気温は最低ライン。雪が降る日も多く、寒い日が続きます。この季節に注意が必要なのは「この時期は寒くて当たり前」と寒さ対策を怠ってしまうこと。特に、元々冷え性傾向がある方は要注意です。また、寒さはお肌や頭皮のコンディションにも影響を与えます。

 この時期の寒さ対策が、春から夏にかけての体調の基盤にもなりますので、毎日の生活に「ぽかぽか対策」を取り入れてみてください。

 冷えは万病のもと?

 寒い冬、「冷え」を感じるのは当たり前だと思って我慢してしまっていたり、気にされていない方も多いかもしれませんが、これは間違い。「冷え」の状態を放っておくと、様々な病気につながってしまう可能性があります。

 「冷え」の感じ方は、「手足が冷たい」「しもやけができる」「肩がこる」「おなかの調子が悪い」「顔色が悪い」などなど人それぞれですが、どれも大きな病気につながるような症状だとは思われにくく、そのままにしている方を見かけます。

 しかし、カラダが冷えている状態は、血液の流れを悪くしたり代謝を低下させてしまい、心筋梗塞や脳梗塞などの血管系の病気の原因になることがあります。さらに、免疫力を下げ、風邪やインフルエンザにかかりやすくもなりますし、最近では、冷えがガンなどの原因のひとつとしても考えられているほどなのです。

 代謝の低下は、糖質や脂質の代謝機能にも関係しますから、冷えた状態では太りやすい体質になってしまう可能性もあります。

 美肌維持にも冷え対策は不可欠

 冷たい空気が肌に触れることは、適度な刺激を皮膚に与え細胞の活性化につながることもありますが、冷たいままが続いてしまうと、肌表面近くの血液の流れが悪くなり、様々な肌トラブルにつながることがあります。

 表に書いたように、たかが「冷え」されど「冷え」です。この冷えに打ち勝つためには、外出時の服装を考えることや自分に見合った入浴方法を取り入れるなど色々とありますが、「食」でカラダの芯から温めてあげることも大切。今から取り入れられる、冷え対策のための「食」をいくつかご紹介しましょう。

 冬野菜でカラダぽかぽか

 食材には、カラダを温める働きがあるものと冷やす働きがあるものと、特性が分かれます。福島の冬野菜には、カラダを温めてくれる働きに期待が持てるものがたくさん。その中でも、特にオススメ野菜が『ニラ&ネギ』です。

 ニラというと独特な香りが思い浮かぶと思いますが、あの香りの正体は「硫化アリル」。食べ物の消化吸収を助ける消化酵素の分泌を促したり、糖質やエネルギーの代謝を促進するビタミンB1の吸収を高める働きがあると言われている成分です。また、β-カロテンやビタミンC、カリウム、カルシウムなどの栄養素も豊富。カラダのスタミナアップに役立ちます。

 そして、この時期にはネギも欠かせません。ネギの葉にはβ-カロテン、茎にはビタミンCが多く含まれ、免疫力アップや皮膚・粘膜強化のサポートに。また、抗酸化作用があると言われるセレンなども含まれており、血行促進やカラダぽかぽか効果などの期待が高い食材です。ニラと同じ硫化アリルも含まれており、冬のカラダを守るためには大活躍。昔、風邪をひいたら首にネギを巻くと良いと言われていたのは、このためかもしれません。

 福島県のネギの一大産地といえば、いわき地方ですが、須賀川の「源吾ねぎ」や郡山の「阿久津曲がりねぎ」など、福島県には色々な種類のネギがあるので活用してみてください。

 馬刺しと辛みそは ぽかぽか作用の最強コンビ?

 お肉類は、良質なタンパク質に加え、代謝アップのビタミンB群、鉄や亜鉛、コエンザイムQ10などのビタミン&ミネラル、酵素が豊富で、カラダを温める働きには最適な食材のひとつです。牛や豚、鶏などがありますが、冬にオススメなのは馬肉です。なぜなら、馬肉には「L-カルニチン」というカラダを温める燃焼アップ成分が豊富に含まれているからです。このL-カルニチンはアミノ酸の一種で、脂肪や糖をエネルギーとして変換する後押しをすることで、脂肪燃焼作用も高いと言われていますから、ダイエットにも期待が持てるうれしい食材です。

 そして、この馬肉の働きをさらに高めてくれるのが唐辛子の「カプサイシン」。唐辛子を食べると自然と汗が出てくるという方も多いと思いますが、これがカプサイシンの働きです。カプサイシンを食べると、中枢神経を刺激してカラダを活性化させるアドレナリンなどのホルモンの分泌を促します。そうすると、体内の代謝機能が全体的に上がり、体温上昇や血流の促進につながります。唐辛子の食べ過ぎは、逆にカラダの調子を崩してしまうこともありますから注意は必要ですが、食事の調味料として適度に活用するのはオススメです。    

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 寒い季節には、お鍋料理などで野菜や調味料をうまく組み合わせて、ぽかぽか&ヘルシーなメニューを取り入れることが大切。カラダを冷えから守って、健康なカラダの土台づくりに役立てましょう。

月号より