東日本大震災から「1000日」
東日本大震災、東京電力福島第1原発事故は12月4日、発生から1000日目を迎える。巨大津波にのみこまれた本県の沿岸部では、今なお津波の記憶が被災者の心に傷として残る中で、津波を受けても生き残った一本松を「住民が生きた証し」として保存する活動が生まれた。浜通り北部では、生活再建に向けて災害公営住宅で新しい生活を始めている。住民が着実に復興への一歩を踏み出す一方で、県内外に避難する14万人弱の県民への支援や、来春完了の目標を断念した災害がれきの処理など国、県などの復興の取り組みは歩みが遅く、県民の復興への実感は薄い。
廃炉工程...新段階に 福島第1原発、燃料取り出しに着手
「一緒に行動する仲間が増えてほしい」と話す鈴木さん 4日に発生から1000日となった東日本大震災・・・[続きを読む]
- 【避難区域再編】 指示解除でも動き、鍵握る社会基盤整備
- 【避難解除後の賠償】 紛争審、期間「原則1年間」で合意
- 住民が生きた「証し」 "希望の象徴"南相馬・鹿島の一本松
- それぞれの"決断" 住職の猪狩さん、「供養絶やさぬ」使命
- 私たちの最後の家 岩崎さん夫妻、災害公営住宅で再出発
- 【避難者の推移】 県内外とも減少傾向、進まぬ除染"課題"