廃炉工程...新段階に 福島第1原発、燃料取り出しに着手

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 
「自信持ち生活」 鈴木さん、町の元気発信へ活動

「一緒に行動する仲間が増えてほしい」と話す鈴木さん

 4日に発生から1000日となった東日本大震災と東京電力福島第1原発事故。核燃料の取り出しが始まり、廃炉作業が第2段階に入った同原発では汚染水漏れなどトラブルが相次ぐ。避難区域を中心に約14万人が避難を続ける。避難指示の解除に向けた動きも一部にあるが、除染や災害がれきの処理など、帰還に向けた課題は山積。古里に戻った住民からは「早く多くの仲間と暮らしたい」とため息も漏れる。「全員帰還」「東電主導の事故対応」の原則が行き詰まり、政府は「国主導」事故対応にかじを切ったが、原発事故を抱えた本県の復興の行方はいまだ見通せない。

 「自信持ち生活」 鈴木さん、町の元気発信へ活動

 役場復帰後も町民の約8割が避難する広野町。昨夏、双子の子ども2人と古里に帰った飲食店経営鈴木すみさん(48)は「日中出入りする人は増えた気がするけど、子どもの声は聞こえない」と寂しそうに話す。

 鈴木さん一家は原発事故で避難所を転々としていわき市の仮設住宅に入った。しかし、思春期の三男(中3)と長女(中3)にストレスが見られ、帰町を決断した。「(放射線の健康影響など)子どものことを考えると不安。でも、今やっていることに自信を持つしかない」と言い聞かせる。

 鈴木さんが戻った後もなかなか帰還者は増えない。「(原発事故で)人生が変わった。それぞれに事情がある」と避難を続ける町民を理解する。ただ「自分たちが元気な姿を見せることで『広野に帰れるかな』と思ってもらえたらいい。一緒に行動してくれる仲間が増えてほしい」。自らの生活や、復興を目指して行動するため仲間とつくった「広野町がんばっ会」の活動で町の元気を発信する。