知りたい金融用語【創業支援】段階に応じサポート

 

 「創業支援」と聞くと、公的機関による補助金や融資というイメージが強いかもしれませんが、金融機関もさまざまな創業支援に取り組んでいます。

 金融機関の創業支援は創業の段階に応じて〈1〉創業準備〈2〉資金調達〈3〉開業前後に分けられます。創業準備では創業の心構えなどを指導するセミナーや事業計画を決めるための支援を行います。資金調達では、創業支援専用の融資商品の紹介のほか、インターネットを通じて個人投資家から事業資金を調達する「クラウドファンディング」を活用した投資なども紹介しています。開業前後には、中小企業庁の専門家を派遣したり、商談会への参加を促すなど販路開拓をサポートします。

 金融機関が自治体や経済団体とネットワークを構築して創業希望者の個別相談に対応したり、政府系金融機関と業務提携して支援する事例もあります。地域活性化への貢献を業務理念に掲げる金融機関にとって、創業支援は使命の一つです。

 (東邦銀行法人営業部)