知りたい金融用語【リース】購入と同じ効果期待

 

 車や設備機械などを貸し手側の企業(リース会社)が購入し、借り手側の企業が使用料を支払う、いわゆる「リース」も金融取引の一つとされています。

 リースにはさまざまな手法があります。例えば「ファイナンス・リース」と呼ばれる手法は、リース会社が借り手の希望する機材を代わりに購入し、それを借り手に貸す取引です。借り手は途中解約こそできませんが、購入代金や金利なども含んだ月々の使用料を払うことで、実際にその機材を買うことと同じ効果を得られます。

 企業が複数の車両を導入するケースを考えると、購入の場合は手元の資金が大きく減ってしまったり、資金が足りなければ金融機関からお金を借りる必要があります。一方、リースであれば車両を購入するのはリース会社であって、企業が支払うのは月々の使用料だけ。うまく活用すれば企業の財務に余裕が生まれるメリットがあります。

 リースする品物により期間が決まっていたり、リース満了時の対応が異なるなど手法はさまざまです。もちろん、リースで借りられるものも車に限らず、大型の飛行機から商業設備まで幅広く対象となります。

 (東邦銀行法人営業部)