【知りたい資産運用(27)】 預貯金金利上回る配当金

 

 株式投資の魅力は値上がり益によるものだけではありません。その代表的なものが配当金です。

 一般に、企業は企業活動で得た利益の一部を四半期、半年、あるいは年1回、株主に還元します。これを配当金といいます。値上がり益のキャピタルゲインに対し「インカムゲイン」と呼ばれます。

 現在のような低金利時代には配当利回り(年間の配当金=税込み=を株価で割ったもの)が預貯金の金利を上回ることがあります。例えば10月13日時点の東証1部単純利回りは1.87%となっており、預貯金の金利よりもかなり魅力的な水準となっています。

 ただし配当金の額は企業業績や会社の経営方針などによって変動します。業績が悪かった場合や企業の意向によって配当がないこともあります。これを「無配」といいます。業績が悪い会社だけでなく、急成長している企業も一般に配当の額は小さくなりがちです。これは利益の額を配当に回すよりも事業投資したほうが良いという経営判断と株主総会の総意によるものです。

 (とうほう証券)