【知りたい資産運用(42)】 政策が為替レートに影響

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 為替レート決定要因の最後の説明として政策面の話をします。

 為替レートは、基本的に前回まで説明した為替の需要と供給により決まります。あくまで需要と供給が為替レート決定の本質的決定要因です。ただ、その需要と供給に影響を与えるという意味も含め、実は政策当局の戦略的な意図が為替レート決定に大きな影響を与えています。

 その顕著な例がプラザ合意です。プラザ合意は1985(昭和60)年9月に先進5カ国の蔵相、中央銀行総裁が米ニューヨークのプラザホテルにおいて取り決めた為替に関する合意です。米国は経常収支の赤字を背景とした議会の保護主義圧力を低下させるため、人為的なドル安誘導政策を提唱し、この会議で決定しました。

 したがって、米国の為替政策はプラザ合意を契機として、それまでの市場メカニズムを信奉する考えから、より管理色の強い、いわば管理変動為替相場制へと移行することになり、以後、その姿勢が現在まで続いているのです。

 (とうほう証券)