【知りたい資産運用(36)】 リスク軽減へ分散投資を

 

 今回は投資信託の運用方法について説明します。

 株式投信などは「安い時に買い高い時に売る」ことができれば大きな利益が得られます。しかし実際には買い時と売り時を上手に当てることは困難です。人の心理としてはむしろ、上がると強気になり下がると不安になって、結果的に「高値で買って安値で売る」ことになりかねません。

 「買い付け時期を分散すること」はリスクを小さくする一つの方法です。投資信託は多くの証券に分散投資してリスク軽減を図っていますが、これに時間分散を加えるとリスクを一層小さくできます。

 さらに一定金額を継続投資していくと、買い付け単価を引き下げることができます。これは「ドル・コスト平均法」と言われ、長期にわたって一定金額を一定の金融資産に投資する方法で、価格が高い時には購入する金融資産が少なく、低い時には購入する金融資産が多くなり、結果として平均取得価格が割安となる方法なので長期投資に向いています。少額投資非課税制度(NISA)の併用も有効です。

 (とうほう証券)