通学路で可搬式オービス取り締まり 福島北署、ひき逃げ事件受け

 
県道飯坂瀬ノ上線で実施された、可搬式速度違反自動取締装置を使った交通取り締まり

 福島北署は22日、県警交通機動隊の応援を受け、福島市宮代―同市瀬上町間の県道飯坂瀬ノ上線で、可搬式速度違反自動取締装置(オービス)を使った交通取り締まりを実施した。同県道では4月、軽乗用車が横断歩道を渡っていた女子児童をはねて軽傷を負わせ、そのまま逃走するひき逃げ事件が発生した。同署は、今後も通学路や生活道路での交通取り締まりを継続し、さらに歩行者がいる場合は横断歩道手前で一時停止するよう呼びかけていく。

 移動可能な可搬式オービスは三脚で自立するため、手軽に車道脇に設置できる。速度違反を感知すると自動的に撮影する仕組みで、その場で違反車両に停止を求めないため、停止スペースを確保する必要がない。住宅街の通学路や生活道路などでも使用できる。また違反車両に停止を求める従来の交通取り締まりに比べ、省力化を図ることもできる。

 同県道は通学路にもなっているが、道幅が狭い上に脇道も多いため、出合い頭の交通事故が発生しやすい傾向にあるという。地元から対策を求める声も上がっており、同署は今後もスピード違反の取り締まりに力を入れるという。