真田広之”何人もいる説”?「忙しすぎていつ寝てるのか…」西岡徳馬らキャスト陣、『SHOGUN-将軍-』上映イベントに登場

(エンタメ総合)
 
『SHOGUN-将軍-』9話&10話の上映イベントに登場したキャスト陣

 真田広之渾身のハリウッド初主演、プロデューサー作である、戦国スペクタクル・ドラマシリーズ『SHOGUN-将軍-』。その大ヒットを記念して、フィナーレとなる9話&10話の上映イベントが開催され、キャストの金井浩人、穂志もえか、西岡徳馬、竹嶋康成、向里祐香、洞口依子、宮本裕子が登壇した。

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 司会者からそれぞれ撮影で印象に残ったエピソードを聞かれると、まず主人公・虎永(真田)の側近・戸田広松を演じた西岡は、「初日、夜中の3時に迎えに来られて現場に着いたら雨だったんですよ。今日は中止だなと思っていたら『雨は関係ない』って。全シーン雨でも撮影しましたから、日本ではちょっと考えられないことでしたね」とハードな現場を振り返った。

 若き大名・樫木央海を演じた金井は、叔父の樫木薮重を演じた浅野忠信について「浅野さんとのお芝居は日々学びが多く、現場以外にも散歩に行ったり、食事をしたり、遠出したり、お電話したり……撮影内外ですごく濃い時間を過ごさせていただきました。終盤は撮影が終わってしまうことと、浅野さんと一緒にいられる時間がなくなってしまうことが悲しくてやりきれなかったです」と、あふれんばかりの”浅野愛”を披露!? 今作を経験して、海外に挑戦したい思いが強くなったという金井は、「浅野さんに話したら、どういう根拠か分からないけど、『浩人なら絶対できるよ』と言ってもらえたのがすごく心に響いて。僕のモチベーションになっています」と満足気に語った。

 戸田広松の孫娘・宇佐美藤役を演じた穂志は、各国の映画配信作品のレビューサイトで評価が高く、エミー賞の助演女優賞に推す声も上がっているという。その話題を振られた穂志は、「びっくりしています。でも私一人じゃ正直何もできなくて、私を藤たらしめたのはスタッフ、共演者の皆さんであり、私がこの作品でいかに環境と人に恵まれたかということが形として見えたのかなと思って、感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを表した。

 そんな彼女の祖父役を演じた西岡は「(評価されているのは)素敵なことだね。僕はもえかと何シーンかあって、彼女が『どうしていいか分かんない』となっていた時に、『どうなってもいいから、気持ちでやろう』と言いました。時代劇は形から入るものが多いけど、もう形を気にしなくていいから中から作ろうと。それで後から形ができればいいかなって。そしたら彼女は気持ちで演じてくれたから、芝居がすごくやりやすかったし、良かったと思うよ」と”孫娘”に優しいまなざしを向けた。

 虎永の正室・桐の方を演じた洞口は、「私は今年デビュー40年ですが、真田さんから『お互い長くやっていると、いろんなことがあったよね。お互いの人生を2人の役に投じるのはどうかな』と言われて、素敵だなって思いました。私が役で悩んでいた最初の頃に、そんな風にプッシュしていただいて……」と、夫婦役を演じた真田との秘話を語った。さらに今回主演とプロデューサーを兼ねて多忙を極めた真田について「真田さんは一体いつ寝てるのかな? 真田さんは何人いるのかな? とか、いろんな説が飛び交ってました」と証言し、笑いを誘った。

 イベントの最後に西岡は「私はハリウッドで作られた日本の時代劇を何本か見ていますが、『えっ!? いや、これは……』という作品が多かった。そういうことになるのは絶対やめようねと真田くんとずっと話してきたけど、それが叶ったと思います。ハリウッドで制作した中では、日本の時代劇ナンバー1だと自負しております。どうぞ、このでっかいスクリーンで、ゆっくりじっくりご堪能ください」と観客に呼びかけた。

 フォトセッションでは、西岡が「皆のもの、最終回まで見届ける覚悟はできておるか。時が来た。エイエイオー!」と叫び、みんなで決めポーズを。「もうファミリーができあがっていますから」と西岡が言うように、最後まで息ピッタリの7人だった。

取材・文/水野幸則