殺人未遂疑いで組員逮捕 郡山のひき逃げ、重傷男性は知人

 

 福島県郡山市大槻町の県道で男性が車にはねられ、重傷を負ったひき逃げ事件で、郡山署は3日午後1時40分ごろ、殺人未遂の疑いで本籍郡山市、住所不詳、暴力団組員、職業不詳の男(43)を逮捕した。

 逮捕容疑は1日午前2時40分ごろ、同市大槻町字中野の県道で、殺意をもって乗用車で歩道を歩いていた同市田村町御代田字徳定前、職業不詳の男性(38)をはねて右腕の骨を折るなどのけがを負わせた疑い。同署は男の認否を明らかにしていない。

 同署は当初、ひき逃げ事件として捜査を始めたが、現場の状況や複数回はねられたとみられる男性のけがの状況などから、男に「殺意」があったと判断、殺人未遂容疑で摘発した。同署が逮捕した際、男は同市湖南町にいたという。

 同署や県警組織犯罪対策課によると、男と男性は知人関係。男が男性をはねたのは他人名義の乗用車だった。同署は2人の間にトラブルがあり、故意にはねたとみて当時の詳しい状況などを調べている。同署は県警組織犯罪対策課、交通指導課などと捜査した。