泉崎駅周辺をバリアフリー化に 全国の村で初、基本構想策定

 
箭内村長(左)にバリアフリー基本構想の冊子を手渡す岡学部長

 高齢者や障害者など全ての住民がJR泉崎駅周辺を快適に利用できるよう、泉崎村は22日、「泉崎駅周辺地区バリアフリー基本構想」を策定した。村によると、全国の村で初めてバリアフリー基本構想を策定したという。基本構想には東西自由通路や駅前公園の整備などを盛り込んだ。

 泉崎駅を巡っては、東口からの通路がなく、乗降も西口側に限られており、駅周辺の交通環境の整備が長年の課題となっていた。駅周辺の開発に伴い、バリアフリー化に乗り出した。

 基本構想には東西の交通広場の改修を進めるほか、東西自由通路を整備する。歩道の拡幅や視覚障害者のブロックを設置する。また駅周辺を村の生活中心地区として公共サービスを充実させるため、駅東側に医療・福祉施設の移転や駅前公園の整備など、にぎわい空間の創出を目指す。

 有識者らが委員を務める協議会が2023年7月から計3回の会議を経て、基本構想を作成した。22日に村役場で開かれた完成報告会では、会長を務める岡正彦東北福祉大総合マネジメント学部長が箭内憲勝村長に冊子を手渡した。