会津若松市長選23日告示 現新4人が立候補へ

 

 任期満了に伴う会津若松市長選は23日、告示される。4選を目指す現職の室井照平氏(67)=無所属、3期=と、いずれも無所属の新人で、元県議の水野さち子氏(61)、市議の目黒章三郎氏(70)、会社経営の長谷沼邦彦氏(56)=埼玉県春日部市=が立候補を表明しており、4人による選挙戦となる見通し。投票は30日に行われ、即日開票される。

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(左から)長谷沼邦彦氏、目黒章三郎氏、水野さち子氏、室井照平氏

 現職に新人3人が挑む構図で、市政の継続か刷新かが最大の焦点となる。人口減少対策や、デジタル技術を生活に取り入れる「スマートシティー」の取り組みへの評価も問われそうだ。

 室井氏は「選ばれるまちの実現」を掲げ、子どもの屋内遊び場の充実、新たな雇用につながる工業団地の整備、鶴ケ城の観光誘客と街なかへの誘導企画の展開などを打ち出す。

 水野氏は「観光立国会津」をアピール。ふるさと納税と地場産業の発展、所得制限のない0~2歳児の保育料無償化、オンライン診療による高度医療システムの構築などを訴える。

 目黒氏は中心市街地への専門学校の誘致、多子世帯の給食費減免、映画館や美術展示施設の整備検討委員会の設置、観光まちづくり法人の機能強化などを重点施策に掲げている。

 長谷沼氏は市営団地の全棟建て替え、郊外への「光のテーマパーク」整備、市営ガソリンスタンド建設、観光客向けの休憩施設やトイレの整備などに取り組む考えを示す。

 市長選を巡り、自民党の市内3支部と公明党会津総支部、連合福島は室井氏を推薦。立憲民主党、共産党会津地区委員会、国民民主党県連、社民党会津若松総支部は自主投票としている。

 立候補の届け出は23日午前8時半~午後5時、同市の会津稽古堂で受け付ける。6月1日現在の選挙人名簿登録者数は9万6706人(男性4万5910人、女性5万796人)。