宮崎美子、岩城滉一と初の夫婦役 肩抱き寄せられうっとり「日記に書きます!」

(映画)
 
『ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春』舞台あいさつに登壇した(左から)岩城滉一、宮崎美子 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の宮崎美子(65)が2日、都内で行われた映画『ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春』(5月10日公開)の報知映画賞特選試写会で舞台あいさつを行い、初めて夫婦役を演じた岩城滉一(73)とともにトークを行った。

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 本作は、岩城にとって1997年公開の『なにわ忠臣蔵』以来約26年ぶりとなる主演作で、宮崎は岩城演じる主人公・福山健二の妻・佳代を演じる。認知症を患い、夫を残して先立ってしまう今回の役柄について、自ら「残念ながら亡くなってしまうんですよ…」と苦笑いを浮かべながら紹介した。

 続けて「こんなに明るくて楽しい夫なので、もう少し一緒にいたかった」「しかも残して逝ってしまうということで、心配もあります」と役柄を踏まえてコメントしつつ、「ただ、明るくて前向きなお話なので、気持ち軽やかにお帰りいただけるんじゃないかなと思っております」と、これから鑑賞する観客に伝えた。

 夫役の岩城については「昔からずっとかっこいい方ですから、くたびれちゃっている役をどんな風に演じられるのかなと、ドキドキしながら見ていました」と当時を振り返りつつ、「すごく自然に演じられていて、それもビックリでした」と語る。

 岩城が自然体で演じられた理由について「彼女(宮崎)って、普段一緒にいるときの女房と雰囲気が似ているんですよ。だから気も遣わずに自然に演じられた」と感謝を伝えると、宮崎は「うれしい。きょうの日記に書いておきます!」と大喜び。

 そして最後の記念撮影では、「もう少し近づいてください」という記者からのリクエストに応え、岩城がそっと宮崎の肩を抱き寄せる一幕も。これに宮崎は頬を赤らめながらうれしそうに笑い、最後まで仲睦まじい夫婦像を見せていた。

 久万真路氏が監督・脚本を務めた本作。定年退職後や子育て後の人生が昔と比べて格段に長くなった“人生100年時代”の現代で、認知症だった愛妻・福山佳代(宮崎美子)を看取り、刻々と近づく人生の最期を意識し始めた71歳の主人公・福山健二(岩城)が、一歩を踏み出してさまざまな人と交流し、新たな挑戦をはじめ、自分の第二の青春を送ろうとする希望の物語を描く。

 共演には、健二が通う水泳教室の講師・岸本香里役に高月彩良、健二をいろいろなところに引っ張っていく社交的な友人・橋本勉役に田山涼成。ほか、淵上泰史、西尾まり、三浦誠己、貫地谷しほりらが出演する。