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【国立科学博物館 筑波実験植物園】最新品種にも出会える!多種多様なクレマチスの花の祭典 コレクション特別公開「クレマチス園公開」のご案内

(イベント) 文化庁
 

文化庁
国立科学博物館 筑波実験植物園(園長 細矢 剛)において、来る4月27日(土)から6月2日(日)まで、コレクション特別公開「クレマチス園公開」を開催いたします。【詳細URL:https://tbg.kahaku.go.jp/event/2024/04clematis/】






エール・フクシマ (福島発の新しい品種)
 筑波実験植物園クレマチス園には、カザグルマをはじめとするクレマチスの野生種とその園芸品種約250種類1200株が植栽されています。
 当園では例年、クレマチスの花が見ごろを迎えるこの時期、日本を代表する野生種でありながら絶滅危惧種であるカザグルマをはじめとした、コレクションを公開しています。さらに本年は、ここ10年ほどの間にリリースされた、新しいクレマチス品種も展示予定です。
 また、クレマチスの野生種とその園芸化の歴史、クレマチスを守るための取り組みなど、クレマチスに関する解説パネルの展示や展示案内・特別セミナー、栽培講座などの関連イベントも、大変充実しています。早咲きから遅咲きまで、咲き変わる多彩な花々のリレーをお楽しみください。
 なお、5月4日(土・祝)はみどりの日として、また、5月18日(土)は国際博物館の日として、入園無料でご覧いただけます。

※クレマチスについて
 クレマチスとは、キンポウゲ科センニンソウ属(Clematis)に分類される植物の総称で、日本にはカザグルマ、ハンショウヅルなど30種以上(変種などを含む)が自生しています。また、日本のカザグルマや、中国原産とされるテッセンなどの世界各地の野生種をもとに、多彩な園芸品種が作出されてきました。

開催概要


 1. 目  的  筑波実験植物園では、340種類以上の日本最大級のクレマチスコレクションを保有しています。 
        そのうち、クレマチス園では、カザグルマをはじめとするクレマチスの野生種とその園芸品種約
        250種類1200株を植栽しています。
         クレマチスの花が見ごろを迎えるこの時期、自然と人が作り出したクレマチスの美しさをご覧  
        いただくとともに、クレマチスの特徴や科学的知見、絶滅が危惧されているカザグルマなどを紹 
        介します。

 2.名  称  コレクション特別公開「クレマチス園公開」

 3.主  催  独立行政法人 国立科学博物館 筑波実験植物園

 4.会  期  令和6年4月27日(土)~令和6年6月2日(日)計33日間
        (休園日:5月7日(火)、13日(月)、20日(月)、27日(月))

 5.場  所  筑波実験植物園クレマチス園

 6.展示構成
 1.クレマチスの展示
   筑波実験植物園のクレマチス園のカザグルマをはじめとするクレマチスの野生種とその園芸品種約250種類     
  1200株を公開します。野生のカザグルマなどの早咲きの花にはじまり、会期後半のジャックマニーやテキセ
  ンシス系などの遅咲きの花まで、クレマチスの多彩な花々のリレーが楽しめます。
 2.クレマチスに関するパネル展示
   クレマチスについて、野生種の多様性や園芸化の歴史、最近の園芸品種のトレンド、また、絶滅が危惧され
  るカザグルマとその保全などを、パネルで解説します。

関連事業


 1.展示案内
 ■「クレマチス園見学ポイント紹介」
    日時 令和6年5月4日(土・祝・入園無料日)、5月18日(土・入園無料日)、6月2日(日)
      ※各日とも1.10:00~、2.10:30~、3.11:00~
    講師 村井 良徳(筑波実験植物園 研究員)
    集合場所 クレマチス園
    定員 各回先着10名(事前予約不要、各回とも10分前から整理券を配布します)

 2.特別セミナー
 ■「クレマチスの多彩な園芸品種と筑波実験植物園のコレクション」
    日時 令和6年5月5日(日・祝)13:30~14:30
    講師 金子 明人(園芸研究家)、村井 良徳(筑波実験植物園 研究員)
    会場 研修展示館3階セミナー室
    定員 40名(要電話予約:029-851-5159・先着順)
 ■「カザグルマの多様性と保全-園芸品種との繋がりと今後の育種の可能性」
    日時 令和6年5月12日(日)13:30~14:30
    講師 飯島 眞(カザグルマ研究者)
    会場 研修展示館3階セミナー室
    定員 30名(要電話予約:029-851-5159・先着順)

 3.栽培講座
 ■「はじめてのクレマチス栽培」
    日時 令和6年5月4日(土・祝・入園無料日)、5月18日(土・入園無料日)
各日とも1.13:30~14:00、2.15:00~15:30
    講師 村井 良徳(筑波実験植物園 研究員)
    会場 クレマチス園
    定員 各回12名(要電話予約:029-851-5159・先着順)

多種多様なクレマチスの野生種と園芸品種について


 クレマチス(キンポウゲ科センニンソウ属)には、約300の野生種と数千にも及ぶ園芸品種が存在します。その花は色や形が変化に富み、よい香りのする種類も増えており、とても多様です。本企画展では、日本のカザグルマをはじめとする野生種や、それらをもとに作出された園芸品種の多彩な花々を通じて、植物の多様性に触れていただきます。特に本年は、100年以上前から長く愛されている品種から、近年リリースされた新しい品種まで、多彩なクレマチス品種の開発の歴史や野生種との関係性などについても、ご紹介します。
 筑波実験植物園では、野生種と園芸品種をあわせると340種類以上のクレマチスのコレクションを保有し、そのうち約250種類をクレマチス園で植栽しています。そのコレクションの中には、希少な野生種である絶滅危惧種もあります。例えば、当園が保有する日本各地のカザグルマは、大輪花が魅力で、シーボルトらがヨーロッパに持ち帰り、多くの園芸品種の交配親となった日本を代表する野生種ですが、自生地の土地開発や園芸採取などにより、絶滅が危惧されています。会期前半に開花しますので、各産地の花の変異などもお楽しみいただきながら、その現状をご紹介します。また四国の限られた場所に自生するシコクハンショウヅルなど、当園で増殖に成功した絶滅危惧種もあります。さらに園芸品種については、現在ではほとんど流通していない希少なクレマチスが当園に保存されています。このような希少な花々も、開花した際には展示してご紹介ます。


【当園で人気のクレマチス】※開花時期は、あくまでも目安です。
カザグルマ(茨城県産) 開発や園芸採取で数が減り絶滅危惧種のため当園で保全を行っている。会期前半が見ごろ。
藤娘(フジムスメ) 当園で人気No.1の園芸品種。日本で作出され、海外でも流通している。会期後半に開花する。

ビル・ド・リヨン 100年以上前にフランスで作出された園芸品種で、5月中旬~6月上旬に開花する。

はやて フロリダ(テッセン)系の品種で21世紀になり日本で生まれた園芸品種。5月中旬頃に開花する。

【最新品種の原種】  
テッセン 日本でも古くから栽培されており、新しい品種の原種の一つにもなっている。5月中旬~下旬に開花する。

【最新の品種】
ティンクル・ピンク 原種はアメリカに分布するヴィオルナ系の品種で、可愛らしい花を咲かせる、最新品種の1つ。

【クレマチス園の様子】
5月上旬(パテンス系など)

6月上旬(ジャックマニー系など)

国立科学博物館: https://www.kahaku.go.jp/
国立科学博物館筑波実験植物園: https://tbg.kahaku.go.jp/
コレクション特別公開「クレマチス園公開」:https://tbg.kahaku.go.jp/event/2024/04clematis/
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