福島県議の資産平均1516万円 1億円超は2人

 

 福島県議会は30日、昨年11月の県議選で当選した県議58人の任期開始日(2023年11月20日)時点の資産を公開した。福島民友新聞社のまとめでは、土地や建物、預貯金などの総資産から貸付金、借入金などを除いた全県議の平均資産額は1516万円で、前回20年の公開時の平均1980万円を464万円下回った。

 資産別の平均は、土地(課税標準額)713万円(前回969万円)、建物(課税標準額)665万円(同712万円)、預貯金89万円(同160万円)。土地、建物、預貯金いずれも前回を下回った。株券を保有している議員は前回と同じ11人。

 資産が最も多かったのは、高宮光敏議員(自民、二本松市)で1億6340万円。佐々木恵寿議員(自民、双葉郡)1億944万円、山田平四郎議員(自民、郡山市)が8879万円で続いた。

 一方、自己名義の資産を「なし」と報告したのは9人だった。自己名義の預貯金がない議員は、前回より8人多い42人だった。

 資産公開を受け、西山尚利議長は「開かれた県議会を目指し、必要な情報を適切に公開することで県政に対する県民の信頼をさらに高めたい」と談話を出した。

 >>>福島県議58人の公開資産一覧

 ■県議の資産公開 1995年12月施行の県議会資産公開条例に基づき96年から実施。任期開始日の資産保有状況を、同日から100日以内に報告する。対象は所有する土地、建物の面積と課税標準額、預貯金、有価証券、自動車や美術工芸品、ゴルフ場会員権、貸付金、借入金など。