学石は初戦敗退 女子野球ジャイアンツ杯福島大会

 
【学法石川高―作新学院高】3回裏学法石川高1死、右越え三塁打を放ち、塁上でガッツポーズする綱谷(左)=あづま球場

 第2回女子野球GIANTS(ジャイアンツ)杯福島大会は27日、福島市のあづま球場など県内5球場で開幕した。初日は硬式の部(高校・大学・社会人)の1、2回戦と軟式の部(中学生)の1回戦が行われ、軟式の部に出場した県勢の福島アブレイズなどが準決勝に進出した。硬式の部に出場した学法石川高、聖光学院高、福島レッドホープスレディース、軟式の部に出場した会津女子選抜、いわき松風ガールズはいずれも1回戦で敗退した。

 読売巨人軍、福島ベースボールプロジェクト、福島民友新聞社、福島中央テレビなどでつくる実行委員会の主催。東京五輪の野球・ソフトボール会場となったあづま球場をレガシー(遺産)として継承し、女子野球の普及や競技人口の拡大につなげようと昨年に続き開催した。

 県内外から硬式の部に12チーム、軟式の部に8チームが出場。最終日の28日は、硬式の部があづま球場、軟式の部は信夫ケ丘球場(福島市)で準決勝と決勝が行われる。

 好機にあと一本出ず

 学法石川高は好機であと1本が出ず、2年連続で初戦敗退となった。主将の綱谷藍麗(あいり)(3年)は「判断が悪かったりフライを上げてしまったり、いつもと同じ負け方をしてしまった」と反省を口にした。

 1点を追う二回、失策などで1死二、三塁の好機をつくったが、無得点に終わった。五十嵐竜亮監督は「引き寄せた流れをつかめないと勝てない」と悔やむ。三回に綱谷の三塁打と大原悠加(3年)のスクイズで1点を返したが、四回以降は相手の好守備に反撃を阻まれた。

 創部3年目で部員数は33人までに増えた。3月には全国大会で初勝利を挙げるなど着実に力をつけている。綱谷は「目標は全国制覇だが、まずは初戦を大事にして勝ち上がりたい」と集大成に向けて抱負を語った。

 9人松風「最後まで明るく」

 選手9人のみで大会に挑んだいわき松風ガールズは、プリンセッサ群馬に序盤から投打で圧倒され、大差で敗れた。厳しい結果となったが、鈴谷貴史監督は「最後まで明るく一生懸命戦ってくれた」と選手をたたえた。

 チームのテーマは「明るく元気に華やかに」。先発した主将の橋本蘭珠(らんじゅ)(平三中3年)は四球や長打などで毎回ランナーを出すピンチに陥ったものの、「苦しい場面はあったが仲間の声に助けられた」と笑顔を絶やさずに三回を投げ切った。 

 打線は1安打と沈黙。守備も乱れる場面が多くあり、プレー面では攻守に課題が残る結果となった。橋本は「1年生は慣れていない部分もあるので、これから練習して一緒に上達したい」と意気込んだ。

 ◇硬式の部
▽1回戦(あづま球場)
作新学院高 5ー1 学法石川高

▽同(霊山運動広場)
聖光学院高 0―7 東海大付静岡翔洋高

▽同(エフコム大泉球場)
福島レッドホープスレディース 0―31 ゴールドジムベースボールク
(六回時間切れ)

 ◇軟式の部
▽1回戦(信夫ケ丘球場)
会津女子選抜 0―4 茨城SuperGirl

いわき松風ガールズ 0―12 プリンセッサ群馬

▽同(飯坂球場)
福島アブレイズ 10ー3 山形スマイルガールズ
(六回時間切れ)

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