若元春、夏場所は「自分の相撲を」 若隆景「しっかり最後まで」

 
夏場所に向けて「前に攻めて、自分の相撲を貫く」と決意を語る若元春=荒汐部屋

 大相撲夏場所(12日初日・両国国技館)で2場所連続で関脇の若元春(福島市出身)は8日、錣山部屋に出稽古し、12場所ぶりに関脇に返り咲いた阿炎や幕下上位の力士らと申し合いを行った。若元春は「(阿炎とは)ほぼ五分だった。場所の成績は始まってみないと分からないが、けがもなく現在の状態はいい」と手応えを語った。

 得意の左四つだが、相手からも警戒されて、「先場所までは相手に合わせて『取れる相撲』をしていた」と振り返る。初場所から2場所連続で勝ち越し、大関昇進への足場固めとなる今場所では「自分の相撲を取ること」をテーマに掲げ、左四つに磨きをかけて、白星を重ねる考えだ。

 夏場所が終わると、6月には福島市での合宿が控える。若元春は「凱旋(がいせん)ではないけれども、しっかり成績を出して、福島に行けたらいい。前に攻める」と語気を強めた。

 十両6枚目に番付を上げ、幕内復帰が見えてきた若隆景(福島市出身)は荒汐部屋で四股や出足などの基本動作を確認し、調整した。

 右膝の大けがから十両に復帰し、1年ぶりに15日間相撲を取った先場所では7日目まで全勝したが、後半の8日間では2勝6敗と苦戦した。「後半が押し上がらなかった。そこは反省しつつ今場所はしっかりと最後まで取っていきたい」と、集中力を高めた。

若隆景出足など基本動作を確認し、調整する若隆景

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