候補者熱い訴え...『冷めた見方』 衆院選・投票前最後の日曜日
衆院選投開票に向けて最後の日曜日の15日、県内は肌寒い一日となったが、県内5選挙区の候補者は人出の多い市街地、商業施設などを回り、熱く支持を訴えた。一方、有権者は候補者の声に耳を傾けながらも「具体的な政策が見えない」などと冷ややかに受け止める姿もあった。
県都遊説 浮動票狙う
【福島1区】2候補とも大票田・福島市を遊説、商業施設や住宅街で演説し、浮動票獲得にしのぎを削った。ある候補は同市の3カ所で、別の候補は伊達市でそれぞれ個人演説会を開き、支持を訴えた。福島市の主婦(42)は「政策の具体的な姿が見えない。誰を選んだらいいのか」と考えあぐねていた。
商業施設に選挙カー
【福島2区】4候補は人出が多い二本松市や郡山市のイベント会場周辺、商業施設に選挙カーを走らせた。ある候補は郡山市中心部の公園前で街頭演説した。通り掛かった同市の公務員男性(52)は「争点がぼやけてきた。具体的な政策が出てきても、票取りのためのアピールにしか見えない」と候補者の声に冷めた様子だった。
「地道な活動見せて」
【福島3区】3候補は、大票田の須賀川、白河両市などを巡り、街頭演説を交えながら支持を訴えた。白河市の自営業男性(41)は「選挙カーで回っているだけでは候補者の主張が分からない。訴えたい政策の重点を絞り、足を使った地道な活動を見せてほしい」と求めた。
人が集まる場所選ぶ
【福島4区】4候補は人が多く集まりそうな場所を選んで選挙カーを走らせ、在宅率が高い住宅地などにも重点を置いて熱のこもった声を響かせた。喜多方市の会社役員(34)は「正直、関心は薄い。誰が当選しても大きく変わるわけではない」と冷めた様子で話した。
「政治の安定が必要」
【福島5区】4候補は都市部や人の集まるスーパーなどで重点的にマイクを握った。いわき市の無職男性(73)は「解散の意図が分からない。政治が安定しないと安心、安定な国民の生活はないのでは」と疑問を投げ掛けた。
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