馬場の湯・若松屋、破産開始決定 旅館運営、コロナ影響などで

 

 信用調査会社の帝国データバンク郡山支店と東京商工リサーチ郡山支店によると、三春町の若松屋旅館を運営していた若松屋が8日までに地裁郡山支部から破産開始決定を受けた。決定は3月27日付。負債額は約6400万円。

 若松屋は1926年6月に創業。ラジウム鉱泉として知られる馬場の湯で温泉旅館を運営し、99年8月期の年収入高は約4億9300万円を計上していた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響や前社長の死去なども重なり、昨年5月に休館。事業再開の見通しも立たないことから事業継続を断念した。