領地拡大せよ!相馬野馬追に「出陣」 「信長の野望」会場で連携

 
「信長の野望 出陣」のゲーム画面。5月の相馬野馬追で東北初の連携イベントが開かれる(コーエーテクモゲームス提供)

 今年から5月に移行した相双地方の伝統行事「相馬野馬追」で、スマートフォン向け人気歴史シミュレーションゲーム「信長の野望 出陣」との連携イベントが開催される。ゲームの利用者が主会場の雲雀ケ原祭場地(南相馬市)を訪れることで、「ご当地ミッション」を達成できる内容だ。県によると「信長の野望 出陣」との連携イベントの開催は東北で初めて。県はゲームを契機に歴史ファンを呼び込み、誘客促進につなげたい考えだ。

 PRブース出展

 県相双地方振興局と、ゲームを手がけるコーエーテクモゲームス(横浜市)が15日、発表した。野馬追が行われる5月25、26の両日には雲雀ケ原祭場地にPRブースを出展し、相双地方の馬事文化も発信する。ゲームの利用者に兜(かぶと)サンバイザーを配ったり、ミッション達成者には記念カードを贈ったりする予定だ。

 同社によると、ゲーム内での企画は5月下旬に始まり、野馬追の前後1週間程度を予定している。ゲームは、スマホの位置情報サービスを利用し、実際に歩くことで、自分の「領地」を拡大する仕組み。ゲーム内には多彩な城や武将が登場し、戦国時代を追体験できるほか、訪れた名所や城を登録することもできる。

 県相双地方振興局の担当者は「5月開催になった野馬追に歴史や戦国時代が好きな方にも、ぜひ足を運んでもらいたい」と話した。