早期開業望む声相次ぐ 伊達のイオン、開業遅れに理解の声も

 
建物の建設に向けて整備が進むイオンモールの建設予定地。奥は相馬福島道路=16日午後、伊達市堂ノ内

 福島県伊達市に開業予定の大型商業施設「イオンモール北福島(仮称)」を巡り、地元住民や商工関係者からは早期開業を望む声が相次いだ。関係者によると、オープン時期が1年以上遅れ、2026年中の開業で調整している。

 地元の商工関係者は「建設作業に携わる労働者不足が、開業時期に大きく影響していると聞いた」と話した。建設予定地は国道4号と相馬福島道路に隣接した場所であることから、この商工関係者は「交通の便が良く、商圏は広い」とした上で、「(完成すれば)多くの人が伊達市を訪れ、人の流れができれば、地元の商工観光への相乗効果が期待できる。調整もあるだろうが早く開業してほしい」と話した。

 同市の会社員女性(29)は「資材高騰などの影響があるので、開業時期が遅れるのは仕方ない」と理解を示した上で「オープンすれば利便性が高まる。施設の完成を楽しみにしている」とした。また同市の専門学校生の女性(18)も「開業すれば地元も発展していくはず。新施設がみんなにとって憩いの場となることを期待したい」と話した。

 伊達市は、施設内に市内外の特産品などを販売するアンテナショップの設置を検討していることから、担当者は「開業への期待は大きい。できるだけ早期の開業を望みたい」と話した。