衆院選共闘も視野  夏の参院選、3野党との協議で市民団体

 

 夏の参院選福島選挙区(改選数1)で候補者を一本化した民進党県連、共産党県委員会、社民党県連と市民団体「安全保障関連法の廃止を求めるふくしま県市民連合」は23日、参院選への対応を協議する「3党連絡会」を設置、福島市で初会合を開いた。市民連合の真木実彦共同代表は会合後の記者会見で「衆参同日選」となった場合「(衆院選で)野党共闘を提案する可能性はある」と述べた。

 会合には民進党県連の亀岡義尚幹事長、共産党県委員会の久保田仁委員長、社民党県連の鈴木利之幹事長、市民連合の真木実彦共同代表らが出席。冒頭以外は非公開で行われた。

 真木共同代表によると、連絡会の中に政策的な協議を行う「代表者会議」と選挙対応を具体的に決める「実務者会議」を設置。市民連合が座長役を務め、具体的な協議を進めるとした。

 3党と県内の護憲派の大学教授らでつくる市民連合は、同選挙区に民進党現職で3選を目指す元経済産業副大臣の増子輝彦氏(68)を統一候補とすることで合意。同選挙区には、自民現職で法相の岩城光英氏(66)=3期、政治団体「幸福実現党」の新人矢内筆勝氏(54)も立候補を表明している。