福島市長選、一転選挙へ 14日告示、新人・高橋氏が立候補表明

 

 任期満了に伴う福島市長選は14日、告示される。無所属で現職の木幡浩氏(61)=1期=が再選に向け出馬表明する中、13日に無所属の新人で会社経営の高橋翔氏(33)=郡山市=が立候補を表明し、32年ぶりの無投票ムードから一転、選挙戦となることが濃厚になった。

 高橋氏は郡山市で開いた記者会見で「民主主義では選択肢があることが大事。新しい風を受け入れる土壌がない中でも風穴をあけたい」と出馬理由を語った。

 高橋氏は東京都出身。都立多摩工高電気科卒。会社員を経て起業し、本県には東日本大震災後に移住した。これまでに知事選や葛尾村長選などに立候補している。

 木幡氏は飯舘村出身。原町高、東大経済学部卒。旧自治省(現総務省)に入り、岡山県副知事や復興庁福島復興局長などを歴任した。2017年の福島市長選で初当選した。

 13日現在の選挙人名簿登録者数は23万4167人(男性11万3028人、女性12万1139人)。

 期日前投票はあすスタート

 14日に告示される福島市長選の立候補の届け出受け付けは、午前8時30分~午後5時、市民会館で行われる。投票は21日午前7時~午後8時(一部で同6時)に市内81カ所で行われ、午後9時15分から福島トヨタクラウンアリーナで開票する。期日前投票は15~20日に市内10カ所で行う。

 これまでに出馬を表明しているのは、無所属で現職の木幡浩氏(61)=1期=と、無所属の新人で会社経営の高橋翔氏(33)=郡山市=の2人。木幡氏は、14日午前9時からJR福島駅東口方面の国道13号付近で第一声を上げ、市内を遊説する。高橋氏は、14日午後3時30分ごろに市民会館付近で第一声を上げる。