2期生、演奏技術磨く アリオスでいわき吹奏楽アカデミー初練習

 
根本監督(右)から合奏の指導を受ける受講生

 市民らが演奏技術を磨く吹奏楽塾「いわき吹奏楽アカデミー」の本年度の初練習が29日、いわき市のアリオスで行われた。受講生は来年3月の単独演奏会に向け、計12回の練習に臨む。

 県吹奏楽連盟、同連盟いわき支部、アリオスの主催。アカデミーは休日の部活動指導を教員以外に委ねる「地域移行」や教員の働き方改革を踏まえ、昨年6月に開始。昨年度は市内の小中学生約80人が参加、全5回の合同練習や講習会を重ね今年1月にいわき市吹奏楽新人演奏会に出演、美しい調べを会場に響かせた。

 本年度は新たに一般の社会人と吹奏楽部に所属していない高校生を加えた約60人が根本直人同連盟音楽監督(73)や市民吹奏楽団のコーチ陣らの合奏指導の下、フルートやサックス、ホルンなどの楽器の技術を磨く。

 昨年度に続き、本年度もホルンの技術向上に取り組む植田中吹奏楽部の大井川あかりさん(2年)は「コーチに教わり、きれいな音や高い音を出すことができてうれしかった。来年の演奏会で良い演奏ができるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 根本監督は「異なる環境の人同士が学び合うことでさらなる成長につながる。つながりを広め、ここで学んだことを学校や地域に還元してほしい」と語った。