第33回みんゆう県民大賞 受賞者のコメント

 

 第33回みんゆう県民大賞に3人が選ばれた。芸術文化賞のややまひろしさん(89)=漫画家、スポーツ賞の大八木弘明さん(64)=駒沢大陸上競技部総監督、ふるさと創生賞の西芳照さん(61)=サッカーW杯日本代表同行シェフ=はそれぞれの分野で活躍し、選定委員からも功績をたたえる意見が相次いだ。

 選定委員会は福島市の福島民友新聞社で開かれた。鈴木正晃副知事を座長に、三浦浩喜福島大学長、和田光浩JA福島中央会副参事、渡辺博美県商工会議所連合会長、渡辺佐登子二本松市婦人団体連合会役員、高野武彦県社会福祉協議会副会長、大沼博文県教育長、中川俊哉福島民友新聞社社長が推薦のあった個人・団体を対象に審査した。

 ややまさんは、幅広い文化活動で県民に笑いを提供してきた功績は大きく、創作意欲が盛んで文化活動の模範となるべき活動をしていると評価された。大八木さんは、選手育成で実績を残したほか、苦労を重ねながら目標に向かって活躍した現役時代も素晴らしいとの意見があった。西さんは、サッカー日本代表の活躍を支えた活動が広く伝わったことで、浜通りの復興や地域振興などが情報発信されたとの声があった。

 みんゆう県民大賞は1989年度に創設された。毎年1個人・団体を表彰し、福島民友新聞創刊110周年を迎えた2004年度の第16回から「芸術文化」「スポーツ」「ふるさと」の3部門が設けられた。16年度の第26回に、ふるさと賞が地域の特性を生かした活性化の取り組みをたたえる「ふるさと創生賞」に刷新された。20年度の第30回は新型コロナウイルス感染拡大で審査会や表彰式開催が難しくなったことから中止となった。

◆芸術文化賞

ややまひろし ややまひろしさん(漫画家)

 体が続く限り作品描く

 受賞の知らせを聞いて驚いた。最近は落語家が文化勲章を受けるなど、時代が変わってきたと感じる。笑いがいかに大事か、人を楽しませる人もいなくてはいけないということが理解されてきたということだろう。体が続く限り、作品を描いていきたい。

◆スポーツ賞

大八木弘明 大八木弘明さん(駒大陸上競技部総監督)

 長年指導 支えのおかげ

 大変光栄なことだ。駒沢大の指導者を長年続けてきたが、これは皆さんに恩返しをしたい思いがあり、さらに妻の京子やスタッフ、周囲の人々の支えがあったからできたことだ。指導者人生は山あり谷ありだったが今回の受賞で取り組みを認めてもらえてうれしい。

◆ふるさと創生賞

西芳照 西芳照さん(サッカーW杯日本代表同行シェフ)

 応援が力 明るい話題を

 名誉ある賞を頂いて大変ありがたく思っている。多くの方々の応援を原動力に、ここまで少しでも福島県に明るい話題を提供しようと頑張ってきた。今後もこれまで県民大賞を受賞された皆さんに恥じないよう、県のためにできることをやっていきたいと思う。