兄弟の情熱実った 喜多方・笹正宗、福島県産酒6年連続日本一

 
兄弟で金賞獲得の喜びに浸る悠二郎さん(右)と兄高太郎さん

 全国新酒鑑評会での金賞受賞銘柄数で福島県が単独最多となる6年連続日本一に輝いた17日、金賞を受賞した各酒蔵は喜びに沸いた。

 笹正宗酒造(喜多方市)は8年ぶりに金賞を獲得した。社長の岩田悠二郎さん(31)と、兄の専務高太郎さん(33)に代替わりして初の金賞に「ようやくスタート地点に立てた」と喜んだ。

 2人で意見を出しながら酒造りを進めている。

 「アルコールを入れるタイミングなどに苦労した」と悠二郎さん。喜多方市内は金賞受賞歴のある酒蔵が多いが「福島の酒イコール笹正宗と言われるよう兄弟の色が出た酒造りをしたい」。

 高太郎さんは「笹正宗を多くの人に知ってもらいたい」ときっぱり。受賞をさらなる飛躍につなげようと意気込んでいる。