安積産100%「こだわったお酒」 コメや水使用、きりっと華やか

 
発売した「純米吟醸酒あさか野」

 郡山市の安積町農商工振興協議会は安積町のコメや水を使い、地元で醸造した日本酒「純米吟醸酒あさか野」を発売した。「安積にこだわったお酒」として魅力の発信に活用していく。

 日本酒には安積町産のコシヒカリと水を100%使用。地元の酒蔵「笹の川酒造」で醸造した。ラベルの文字は地元の書家冨塚孝雄さんが揮毫(きごう)した。ほどよく華やかな吟醸香と切れのある辛口に仕上がったという。

 生酒は1980円で19日に発売した。火入れは1815円で5月中旬ごろに発売予定。ともに720ミリリットル入りで数量限定。安積町の酒店や日本酒取扱店などで販売する。

 協議会は市安積行政センター、安積町商工会、JA福島さくら安積総合支店、農業委員で構成。安積町のPRを模索する中で、地元産の日本酒を造ることを決めた。

 日本酒は19日に同市のベルヴィ郡山館で開かれた安積町商工会新春会員初顔合わせ会の席上、お披露目され、出席者に振る舞われた。

 橋本勝商工会長は「安積町にこだわった安積町のお酒。まず地元の方に飲んでもらい、お土産などに使ってほしい。評判が良ければ来年以降も造っていきたい」、滝田哲哉安積行政センター所長は「お酒を通して安積町の魅力を発信できるよう、さまざまな面で使っていきたい」と話した。