いわきFC、6発圧倒 ラインメール青森に6-1で勝利

 
【青森―いわき】後半15分、ゴールを決めサポーターに向かって喜びを表現するいわきのFW古川=青森県・プライフーズスタジアム

 (30日・プライフーズスタジアムほか=7試合) いわきFCはアウェーのプライフーズスタジアム(青森県八戸市)で6位ラインメール青森と対戦し、6―1で勝利した。通算成績は16勝7分け3敗で、順位は得失点差で2位。上位チームの次節の結果次第では、いわきはJFL4位以内と「100年構想クラブ」の中での2位以内が確定するため、J3昇格の要件を満たす。100年構想クラブは将来的なJリーグ参入を目指し、日本プロサッカーリーグから認定を受けたチーム。いわきは次節の11月3日、ホームのJヴィレッジスタジアム(広野町)で東京武蔵野ユナイテッドFCと対戦する。試合は午後1時開始予定。

起用応えた古川10点目

 2試合連続無得点で勝利がなかった鬱憤(うっぷん)を晴らすように、いわきは青森のゴールネットを揺らした。3試合ぶりに先発したFW古川大悟は1ゴール1アシストで起用に応え「スタメンを外れて苦しい状況だったが、やるべきことは明確だった」と目に見える結果に胸を張った。

 マークを引き付けて味方をフリーにする動きや、前線からプレスを掛けて相手DFのパス精度を落とすなど、試合開始からチームへの貢献度は高かった。そんな古川自身のゴールが生まれたのは後半15分。FW日高大からの速いクロスに反応した。ゴール中央でうまくフリーになり、左足でゴールに押し込んだ。チーム最多の9ゴールをマークしていたが、10得点目は6試合ぶりと長かった。「2桁得点の壁は大きいと仲間にも言われていた」。ようやくゴールを決め、駆け付けたサポーターに控えめに喜びを表した。

 3試合ぶりの勝利をかみしめながら、いわきは中3日ですぐに次戦を迎える。「ここで一喜一憂せずに貪欲に戦いたい」と表情を引き締める古川。足踏み状態が続いていただけに、この快勝を弾みにしたい。

岩渕、前半2ゴール

 「チームのために仕事ができて良かった」。2ゴールのMF岩渕弘人は3試合ぶりの勝利を喜んだ。

 前半途中から3トップの右サイドに入ると、ゴールへの鋭い嗅覚を発揮した。前半29分。右サイドで粘ったDF嵯峨理久がゴール前に送ったボールに詰めて先制点を挙げた。同点とされた直後の同43分には、左サイドからのグランダーのクロスに足を伸ばしてボールを浮かし、勝ち越しゴールを決めた。ワンタッチで決める決定力の高さを見せつけた岩渕。次戦を見据え、「ホームのJヴィレッジスタジアムでは成績が悪い。サポーターのためにも勝ちたい」と勝利を誓った。